君へ…

『ん…。でもなんかどうしたらいいか
わかんなくてさ』

頬をほんのり赤く染めて話す
翔馬は、まるで知らない人みたいで。

翔馬は、いつもうるさくて
バカでアホで頑固でガキで。

こんな風に感じることは
なかったのに。
どうしてこんなにもおいてけぼりに
なったような気持ちになるんだろう。