「愛理ウキウキだね。」








「だって、憧れの那智先輩に会えるんだよ!」








「そりゃかっこいいけどさ、そんなに好きになるかなー?」







「そんなことないよ!」








◇三浦愛理◇








「まぁ楽しみなよ!じゃあね!」








私は友達の菜々と別れ、生徒会室に向かった。






◇佐藤菜々◇








私の好きな人は佐伯那智先輩。
生徒会長で、私に優しく話しかけてくれたの。








「失礼しまーす。」








「あ、三浦さん。今日からよろしくね。」









「はい!今日から君に仕事教えてくれる渡辺千歳。なんでも聞いていいからね。」








「千歳先輩、よろしくお願いします!」








「…最初から下の名前とか馴れ馴れしい。」








私は生徒会の書記になり、千歳先輩と言う人は副生徒会長を務める人だそうだ。








◇佐伯那智◇


◇渡辺千歳◇









「まず何したらいいですか?」








「…自分で考える努力して。」








千歳先輩は本を顔の上において、ソファに仰向けになると、寝息を立てて寝た。








「…那智先輩。」








「あはは、ごめんね。じゃあ最初は部屋の整理からしてくれるかな?」








「はい!」









私は那智先輩の近くに入れることが嬉しくて、周りなんて見えてなかった。