私って悪女…

いつも通りマネージャー業をこなしていると…
「橋爪さん、ちょっといいかな?」
「石塚チーフどうしました?」
会議室に連れられ中に入る。
そこには信司のマネージャー三井さんがいた。
「橋爪さん、忙しい所すいません」
「いえ、そんな事は…」
「とにかく座ろう」
石塚チーフが席をすすめる。
「実は三井さんには順のマネージャーをしてもらおうと思って」
「じゃあ私は…」
「信司のマネージャーをお願いしたい」
タケの言う通りになった。
「でも、私マネージャーになって1ヶ月くらいですよ」
「信司の強い要望なんだ。珍しい事だ」
「お願い出来ますか?」
「…わかりました。頑張ります!」
三井さんは安堵したようだ。
おおまかな引き継いをし、信司のいるテレビ局に行く。
ドラマの収録中らしい。
とりあえず、楽屋で待つことにした。
「あ〜ぁ、疲れた」
「お疲れ様」
「円!何でここに?」
「今日から担当マネージャーになりました。よろしくお願いします」
「本当に?嬉しいな、一緒に仕事が出来るんだ!」
作ってきたスポーツドリンクを渡す。
「ん、うまいよ」
「良かった」
本当は順に渡す予定だったんだけどね。
「このあとの仕事は?」
「終わり」
「じゃあデートしよう」
「今日は引っ越しだからダメ」
そうだ、荷物を運ぶ予定。
「じゃあ手伝う」
「いいの?」
「円のためなら」
テレビ局を信司と出て、マンションに向かう。
荷物は段ボールに入っているので車で運ぶだけ。
「これだけ?」
「うん」
段ボール6個。私の車に乗せ信司達のマンションに向かう。
「ここが私の部屋」
「俺の隣だ」
段ボールを運び部屋ごとに仕分けする。
電化製品はそろっていたので、テレビとベットを購入した。
信司が手伝ってくれたので2時間で片付いた。
「ありがと、今コーヒー入れるね」
「あぁ」
コーヒーメーカーの電源を入れる。
ひいた粉を入れスイッチを押す。
いい香りがしてきた。
「はい、どうぞ」
「ありがと、いい香りだ」
私はソファに座りコーヒーを楽しむ。
「あぁ〜やっと終わった」
「お疲れ様」
ピンポン
「誰かしら?」
ガチャ
「順!」
「円、なんで…」
マネージャーの事だろう。
「円、どうした?」
奥から信司の声がする。
「信司がいるのか?」
「うん、担当が信司になったから…」
「入っていい?」
「喧嘩はやめてね」
リビングに戻ると信司がこちらを向く。
「信司、噂に聞いたけどマネージャーを円にしたいって言ったの本当か?」
「言ったよ」
「俺から円を奪って楽しいか?」
「楽しいとかそう言うのとは違う。円を本気で愛してる」
「俺だって!」
「二人ともやめて!人事異動は上から出た話。変わったからって会えないわけじゃないし問題ないでしょ?」
二人の間にたつ。
「そりゃそうだけど…」
「順も落ち着いて、コーヒー入れるわ」
キッチンにいきカップにコーヒーを注ぐ。
「はい、どうぞ」
「…ありがとう」
何でこうなっちゃうんだろう…