日の光が差し込み、私は目を覚ました。
「ん〜、はぁ〜」
いつものベットと違う…
それに裸?!
隣を見ると、順が寝ている。
どう言う事!!
「順!起きて!」
「う〜ん、円おはよ」
「昨日、何があったの?!」
「円が誘って来て、そのまま…」
順の部屋に来た所までは覚えている。その後は…
「私、順とHしたの?」
「あぁ、ダメだった?」
「いや…そんな事はないんだけど…」
「まさか、覚えてないの?」
「…うん」
やっちまった〜、私って最低だ。
「すごく積極的だったよ」
「そうなんだ…」
「後悔してる?」
「ううん…」
順に抱かれた。
覚えてない自分に腹がたつ。
「もう一回しようか?」
「え?いや、大丈夫」
恥ずかしくて服を取る。
「私、帰るね」
「待って、そばにいて…」
後ろから抱き締められる。
ドキドキした。
「俺から逃げないで」
「うん…」
鼓動がさらに大きくなる。
どんどん順に惹かれていく。
心地よくなっていく。
信司の事は?
好き、でも、順も好き…
「俺、嬉しかった。円が身を任せてくれて」
「私、順が好き…でも、信司も好き」
本当の気持ちを打ち明ける。
「好きになってくれただけでも嬉しいよ」
なんて心が広いんだろう。あの時と大違い。
「とりあえず、服着てもいい?」
「うん、いいよ」
着替えを済ませ、リビングのソファーに並んで座る。
「これから出掛けない?」
「どこへ?」
「ドライブで海」
「ん、いいよ」
いったん部屋に帰り、着替えとメイクを直す。
「行こうか」
車に乗り、海を目指す。

外は暑いが、順と手を繋いで浜辺を歩く。
「ごめんな」
「えっ、何が?」
「信司を殺すなんて言って…俺どうにかしてた」
「私が追い詰めたみたいだし…」
海に目を落とす。
「いや、俺が弱いだけだ、円は悪くない」
「うん…」

自分の部屋でくつろいでると、チャイムが鳴った。
「はい」
「円、どこ行ってた?」
「あっ、順と出掛けてて…」
「昨日は?」
「タケと司で居酒屋行ってた」
「俺は?俺との時間はとってくれないの?」
「入って」
中に入り、お互い座る。
「時間をとれなくて、ごめんなさい」
「今からは円を独占してもいいの?」
「うん」
「じゃあ、今すぐ抱きたい」
「えっ?」
有無を言わず、ベットに運ばれた。
「ちょ、ちょっと…」
「俺ガマンしてたから、止めらないよ」