朝の体調の悪さをお昼のネタにして、

先輩と「通勤拒否?」と笑い話にしていたのに…、


地獄はアッサリ私の元に戻って来ました。


帰宅ラッシュ……


まだ『つわり』の『つ』の字も浮かんでいない私は、


『電車のニオイが苦手なのか???』


と、トンチンカンな勘違いをして翌日からタオルで口元を押さえて通勤するのでした。

その『つわり初日』が週の中頃。

私の限界は早く、

金曜の朝には駅に降りると座り込んで、

しばらく動けなくなってしまったのです。

でも私の幸いは

旦那と一緒に通勤していた事でした。

遂に電車を飛び降り、

蹲る私の後を旦那が着いて来てくれていたのです。


「こんなになるのはおかしい。

絶対どっか悪くしてるよ。

病院で診てもらった方がいいって」


吐気で涙目になっている私に、

同じく『つわり』の『つ』の字も浮かんでいない旦那は、

ヤバイ病気を想像して表情を堅くするのでした。




そんなズレた私たちに、

『妊娠』と言う可能性を教えてくれたのは、

お昼を一緒に食べていた先輩でした。