-----そのまま次の日になり
いつも通り朝は送られ
気づいたら6時間目が終わっていた。
遊ぶためのお金…お小遣いは今朝仁美さんから持たされた。
…ブラックカードを。
(…こ、こんなの使えないんですけど…。)
出すだけでも恐れ多すぎて無理です。
現金を持ってないと言われ
渋々受け取ったものの…
現金を持たない生活って一体…。
「雛、今日どこ行く?」
「へ?…あ、あぁ〜!
どうしようか、どこにする〜?」
「?」
と何だか一瞬雛の様子がおかしかった気がした。
…気のせい、かな?
私はそう思って雛と話を続ける。
しかし結局すぐホームルームが始まり
何も決まることはなかった。
「…あ!千夏!私少し遅れるから先に下行ってて〜!」
「え?あ、わかった。待ってるね。」
雛が急にそんなことを言って廊下に出て行ってしまうものだから
私は返事をして帰る準備を進める。
荷物を持って下に行って
靴を履き替えて下駄箱の前で雛を待つ。
(…やっぱり雛変だよな〜…。)
昨日の電話から何か様子おかしい気がする。
今日のお昼の時だって
何かそわそわしてたし…
(-------やっぱり少し様子見て…)
「あ、いた。早川。」
「え…?」
待っていた私を迎えに来たのは
雛ではなく…
「…凛太朗…くん…?」
どうしてここに…?

