俺様主人の拾われペット

-千夏said-






家に着いて仁美さんが車から私を降ろす。

そして待ち構えていた花崎さんが
私達の荷物を受け取って玄関に入っていく。




-------プルルルル…




そんな時に
制服のポケットに入れていた携帯が鳴った。

表示は『雛』だった。


急にどうしたんだろう?
何かあったのかな?


そう思い電話に出ると






「千夏〜!急なんだけど、明日って空いてる?!」

「え、明日…?
空いてるけど…何で?」

「じゃあ遊ぼ!
学校終わったら校門の前で待ってて!」





そう言うと唐突に電話を切られた。

雛突然どうしたんだろう…?
明日学校で言ってくれればいいのに。

私は変に思いながらも
携帯をしまって玄関に入る。





「あれ…仁美さんは?」





一緒に帰ってきたはずの仁美さんの姿が見当たらず
花崎さんに尋ねる。

明日のこと言わなきゃいけないのに…





「仁美様はお仕事に戻られました。
ご夕食の時間までまだありますので
ごゆっくりお過ごしください。」





花崎さんはそう言うと
私の部屋に荷物を置いて出て行ってしまった。



(夕飯の時に仁美さんに言えばいっか…。)




そう思い、ベッドに寝っ転がる。

そして段々とうとうとし始めて
知らないうちに
私は眠ってしまっていた。