-仁美said-
今日もいつも通り千夏の迎えに行く。
さすがにもうリムジンで迎えに行くのは面倒くさい。
俺も仕事場から行くからな。
花崎にわざわざ運転させて俺のところに寄らせるのも手間取らせて仕方ない。
「花崎。俺だが…今日から迎えの時は俺の車で行く。お前は来なくていい。」
花崎に電話をしてそう言う。
切って、そのまま会社の駐車場へ行く。
ベンツだが…まぁリムジンで行くよりは目立たないだろう。
学校のすぐ近くで止まっていてもそんなに注目されないだろ。
そう考えながら車の前まで行き
車のキーを差し込むと
そのまま運転を始める。
会社から学校までそう遠くはない。
気がつけばあっという間に到着している。
家からもさほど学校まで時間がかからないし、会社からも近いし
よくまぁ丁度いい場所にあるもんだ。
(…ん、千夏が出てきた。)
そのまま俺のところに来る…
と思ったが
車が違うので気付いてないのか
俺のいる方とは反対の方に行ってしまう。
(ちょ、待て待て待て…!)
俺は慌てて車から出て
日差しよけのためのサングラスをかけ
車のドアをしめる。
そしてそのまま千夏の方へ行き
「おい、千夏。」
と声をかける。
千夏はビックリしながら俺に振り返り
さらにビックリした顔をして
俺を見る。
「え…もしかして、仁美さん?」
「それ以外に誰がいんだ。」
「サングラスかけてるから…知らない怖いお兄さんかと…。」
「はぁ?アホか。」
そう言って千夏にこっちだ、と言い
車の置いてあるところまで連れて行く。
やはり俺の車だと思っていなかったようで
これ仁美さんの車だったんですか?!
と驚きながら車に乗る。
1回も思えば見せたことなかったもんな。
分からないのも無理ないか。
「これからは帰りはこの車で来る。
よく覚えておけ。」
「は、はぁ…すごいですね…。」
本物のベンツだ…と噛み締めている千夏。
「ベンツなんて普通だろう。
お前だってしょっちゅう乗ってただろ?」
「はっ…?!これが初めてですよ!!」
「………。」
千夏の返事に言葉が出てこない。
…え、こいつ本気で言ってるのか?
逆に車ってベンツ以外に何あるんだよ。
(庶民の暮らしは本当に謎ばかりだ…。)
「本当に施設ってファンタジーなくらい貧乏なんだな。」
「というか仁美さんが逆にファンタジーレベルでお坊ちゃんなだけなんですよ。」
と的確につっこまれ
思わず言葉を失う。
俺からすればお前たちがファンタジーなんだが…まぁ仕方ない。
そう考えながら
いつもと同じ様に帰り道を走る。
そんな時だった
千夏から意味のわからない質問をされたのは。
今日もいつも通り千夏の迎えに行く。
さすがにもうリムジンで迎えに行くのは面倒くさい。
俺も仕事場から行くからな。
花崎にわざわざ運転させて俺のところに寄らせるのも手間取らせて仕方ない。
「花崎。俺だが…今日から迎えの時は俺の車で行く。お前は来なくていい。」
花崎に電話をしてそう言う。
切って、そのまま会社の駐車場へ行く。
ベンツだが…まぁリムジンで行くよりは目立たないだろう。
学校のすぐ近くで止まっていてもそんなに注目されないだろ。
そう考えながら車の前まで行き
車のキーを差し込むと
そのまま運転を始める。
会社から学校までそう遠くはない。
気がつけばあっという間に到着している。
家からもさほど学校まで時間がかからないし、会社からも近いし
よくまぁ丁度いい場所にあるもんだ。
(…ん、千夏が出てきた。)
そのまま俺のところに来る…
と思ったが
車が違うので気付いてないのか
俺のいる方とは反対の方に行ってしまう。
(ちょ、待て待て待て…!)
俺は慌てて車から出て
日差しよけのためのサングラスをかけ
車のドアをしめる。
そしてそのまま千夏の方へ行き
「おい、千夏。」
と声をかける。
千夏はビックリしながら俺に振り返り
さらにビックリした顔をして
俺を見る。
「え…もしかして、仁美さん?」
「それ以外に誰がいんだ。」
「サングラスかけてるから…知らない怖いお兄さんかと…。」
「はぁ?アホか。」
そう言って千夏にこっちだ、と言い
車の置いてあるところまで連れて行く。
やはり俺の車だと思っていなかったようで
これ仁美さんの車だったんですか?!
と驚きながら車に乗る。
1回も思えば見せたことなかったもんな。
分からないのも無理ないか。
「これからは帰りはこの車で来る。
よく覚えておけ。」
「は、はぁ…すごいですね…。」
本物のベンツだ…と噛み締めている千夏。
「ベンツなんて普通だろう。
お前だってしょっちゅう乗ってただろ?」
「はっ…?!これが初めてですよ!!」
「………。」
千夏の返事に言葉が出てこない。
…え、こいつ本気で言ってるのか?
逆に車ってベンツ以外に何あるんだよ。
(庶民の暮らしは本当に謎ばかりだ…。)
「本当に施設ってファンタジーなくらい貧乏なんだな。」
「というか仁美さんが逆にファンタジーレベルでお坊ちゃんなだけなんですよ。」
と的確につっこまれ
思わず言葉を失う。
俺からすればお前たちがファンタジーなんだが…まぁ仕方ない。
そう考えながら
いつもと同じ様に帰り道を走る。
そんな時だった
千夏から意味のわからない質問をされたのは。

