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……ぃ…






……おい…









(---------ん---?)








……おい、…ろ…







……おい、起きろ…









(---------え---?)









「…いい加減…

起きろこの寝坊助がぁーー!!」

「っ、わぁぁぁあ?!?」







ガバッ!!


と。



突然布団が剥ぎ取られて、
それを追いかけるように飛び起きる。


ぼんやりとする頭の中

目の前に立つこの鬼畜王子を
私はキッと睨む。






「仁美さん!!
年頃の女の子の部屋に侵入するなんて
ダメだって前も言ったじゃないですか!」

「何が年頃の女の子だ!
もう昼前だぞこの野郎!!」






寝すぎにも度があんだろうが!!



と、健康人間なお坊ちゃんは
私にそう叱る。






(そうだけど、布団取らなくたって…。)






と私が拗ねているのを
彼はジッと見下ろしている。






-----あれから数週間が経った。




若木辰臣は
花崎さんのしかるべき手続きにより

無事、逮捕された。





あれから彼の情報が私の耳に届くことはなく、とにかく
安全だけは保証された。







(本当に仁美さんと花崎さんには感謝してるけど…)







やっぱり朝から鬼畜すぎ!