「…今日くらいお前を独占させろ。」


「っ……!!」






俺が少し照れながら
正直に言えば

千夏はそれを聞いて
目を見開きながら固まっている。






「あ、あの…!」






と言いながら
段々と顔を赤く染め、慌てる。


ったくお前は…

知らねぇと思うけど
俺はさっき敵除けしてきたばっかなんだからな…。






「それになぁ、お前…」

「は、はい…?」






俺が少し拗ねながら
後ろから千夏の顔を覗き込めば

ビクッとしながらも
あわあわと慌てて視線を彷徨わせる千夏。




(こいつは本当に…)





…可愛い反応ばっかしやがって…



と心の中で思いながら
口を開く。





「俺と来てんだから…俺のことだけ考えろよな。」





と、俺が小さく言えば






「っ…!…は、はい…。」







顔を赤くしながら
俺の目を見て小さく返事をした。





その時







----------ヒュ〜……ドォォォン!!







「あっ…!!」





俺たちが顔をあげれば
そこには大きな…花。