君色の夏





「やったじゃん、涼平!」



私の隣で、りっちゃんも手を叩いて興奮している。



すごい。すごいよ、涼平。



サッカー部員でもないのに、点を入れちゃうなんて。






でも……異変が起こったのは、その時だった。



仲間とガッツポーズをして喜んでいた涼平が、突然グラウンドに横たわるようにして倒れたのだ。



「りょ……涼平…?」



なにが、起きたの?



私は状況をのみこめずに、グラウンドを見つめる。



私の頭の中には、疑問しかなかった。



すると、あたふたとする私の隣に座っていた涼夏ちゃんが、急に立ち上がって涼平の倒れているグラウンドに向かって走って行った。




「涼夏!」




りっちゃんが慌てて涼夏ちゃんを追いかける。



私も、我に返って二人の後を追った。