君色の夏





「あっつー。何で今日、こんなに暑いんだろ」



「本当、暑いよね。こげちゃいそう」



りっちゃんの言葉に、私も同意する。



そりゃあそうだ、今は8月上旬。



暑いのも無理はない。



しかも、今日は本当にいい天気。



こんな炎天下の中、よくサッカーボールを追いかけて走れるなぁ、なんて思う。



私は、太陽の照りつけるグラウンドを見つめる。



雲ひとつない綺麗な青空の下で、必死にサッカーボールを蹴る涼平。



まるで涼平の足にサッカーボールがくっついているみたいに、涼平はすいすいとゴールに向かってボールを進めていく。




いけ、涼平!



私が心の中でそうつぶやいた瞬間、わぁぁ……とすごい歓声が上がった。



涼平が放ったボールは、勢いよくゴールネットに入っていった。



「わぁ! りょうちゃんすごーい!」



さっきまであまり元気のなかった涼夏ちゃんが、にこにこと嬉しそうにしている。