君色の夏





「涼平、がんばれー!」



グラウンドを走る涼平を、りっちゃんと二人で応援する。




でもなかなかどちらとも点を許さず、結局前半は両者無得点のまま休憩時間となった。




「涼平がサッカーで点入れないなんて、珍しいわ。涼平、特に中学時代はすっごい活躍してたから」



「へぇ……そうなんだ」




涼平、やっぱり運動神経いいんだ。




いかにも、スポーツ少年って感じだもんね……。




私とりっちゃんが話している横で、涼夏ちゃんがどこか浮かない顔をしていた。




「どうしたの? 涼夏ちゃん」




「………」




私が聞いても、涼夏ちゃんは黙ったままうつむいている。




いつも元気なことが取り柄の涼夏ちゃんが、なんだか今は静かだ。