君色の夏





なんかあのふたり、仲いいなぁ。



にこにこと二人を見送ったあと、私はまた涼平が行った方向に目をやった。




「え……?」



てっきりもう試合に行ってしまったかと思っていたのに、涼平は私が座っているところから数十メートル離れたところで、女の子と話していた。



誰だろう、あの子。




涼平の彼女、なのかな。




ふたりはすごく仲良さそうに喋っていて、誰が見てもカップルに見える。




女の子の顔はこっちからしっかりと顔は見えないけど、涼平の彼女ならきっと美人なんだろうな。



女の子が涼平にペットボトルを渡すと、涼平はそれを受け取ってその女の子に手を振って向こうへ走って行った。




なんだろう……すごく、胸が痛い。



なんで……涼平が女の子と話してるのを見ただけで、こんなに胸が痛いの?



「なっちゃん、どうしたの?」



「気分悪いの?」



気が付くと、りっちゃんと涼夏ちゃんがもう戻ってきていた。