君色の夏





人差し指で、川の水面に触れる。



「冷たっ」



私が触れたところを中心に、波紋が広がっていく。



今度は、手で水をすくってみる。



すると、手から水が滴り落ちていく。



こうしていると、自然っていいなぁ、と思う。



一瞬だって、同じ景色がないから。



一瞬一瞬を大切にしようって、そう思えるから。




「隣、いい?」



「へっ!?」



な、何!?



びっくりして振り返ると、そこにあったのは、見知らぬ男子の顔だった。



私が彼を見つめたまま硬直してしまったのは……彼の顔立ちが、あまりにも整っていたから。



切れ長だけど優しい目。



すっとした鼻。



ふわふわと無造作に跳ねた髪の毛。




おまけにスタイルも整っていて……なんだか、モデルみたい。



これが美少年っていうのか。