君色の夏






たとえ、涼平が私のことを好きじゃなくても。



想い合えなくても。



気持ちだけは伝えたいと思う。




でも、気持ちを伝えるのは今じゃなくていい。




そう思っていた。




でもその考えは、甘かったんだ。





この時は、この気持ちはいつでも伝えられる、そう思っていたから――――。








ドォン……。



大きな音がして空を見上げると、夜空に綺麗な花が咲いていた。




「花火だぁ!」




りんご飴を持ちながら、私はぴょんぴょんととび跳ねる。




すごい、綺麗!