お祭りに来ると大体いつも食べる、りんご飴。 小さい頃、お父さんと食べた記憶がよみがえる。 お父さん……また、会いたいな。 もう二度と叶わないけど……。 なんて一人でしみじみとしていると、涼平がまた私の顔を覗き込んだ。 「千夏、どうした? 買わねぇのか?」 「ううん、買う! 買います!」 私が大声を出すと、涼平は ははっ、と笑い始めた。 「ちょっと! 何で笑うの!?」 「いや……千夏が可愛かったから」 すんなりと恥ずかしいことを言う涼平。 私は一人でドキドキしていて、なんだか悔しい。