君色の夏





「ごめん、遅くなって」



その時、私の上から聞こえた声に思わず振り返る。



「涼平!」




うわぁ……今の、涼平に聞かれてたかな。




涼平にも、私が涼平のこと好きだってことばれてたらどうしよう。




でも、りっちゃんにばれてるってことは……涼平も知ってるかもしれない……。



「よう、涼平!」



「涼平、なんか合うの久しぶりね」



それにしても涼平……かっこいいな。



涼平も浴衣を着ていて、いつものラフな格好とはちょっと違ってかっこいい。



「お、千夏も来たんだ。水沢郵便局からのお手紙、見た?」



「うん。っていうか、なんでわざわざ手紙なんか書いたの? 口で言えばよかったのに」



「いや……別に」



なぜかそこで顔を真っ赤にする涼平。