君色の夏





「千夏はよく食べるねぇ」



おばあちゃんは、ごちそうさまでした! と大声で言う私を見て嬉しそうに笑った。



「ねぇねぇ、おばあちゃん。ちょっと散歩して来ていい?」



「いいよ。でも暑いから、熱中症に気をつけなさいねぇ」



私はおばあちゃんの一言にはーい、と返事をすると、玄関に向かった。




「あっつぅ……」



ミンミンミンミン………。



耳に届くのは、セミの鳴く声だけ。



私は汗を流しながら、そこにある一本道を散歩していた。



まだ夏休みは始まったばかりなのに、こんなにも暑いなんて。



「あっ……」



向こうの方に、川が見えた。



少しは涼めるかもしれない、と思って私は川の方へ向かった。



「きれい………」



川を流れる、澄んだ水。



水は透けていて、川の底がはっきりと見えるくらいだった。