君色の夏





「こっちは友達の千夏。うるさいけど仲良くしてね」




「ちょ、ちょっと! りっちゃん! うるさいって……ひどい!」



大体、春斗くんの紹介の仕方と私の紹介の仕方が全然違うじゃないかー!






「よろしく、千夏ちゃん」



なんだか、“千夏ちゃん”って呼ばれることがないから変な感じ。



「私のことは、千夏でいいから! よろしくね!」



私がそう言うと、春斗はニコッと笑った。



なんか……王子様みたい。



「ちょっと、千夏! なにあたしの春斗に見とれてんのよ! 千夏は涼平にしときなさい!」



「へっ!?」




もしかして……私の気持ち、ばれてた!?



「とっくに知ってるわよ。千夏が涼平のこと好きだってこと」



「ちょ、りっちゃん……声がでかいって」



「へぇ~、千夏、涼平のこと好きなの?」



春斗までからかってきて、私は自分の顔が赤くなるのが分かった。