「それよりさ、千夏。これっ!」



涼平はにこにこ笑いながら私に白い封筒を差し出した。



「水沢郵便局からの、お届けでーす」



それだけ言うと、涼平はスキップで私の目の前から消えた。



なに……これ?



水沢郵便局?



水沢って、涼平の苗字じゃん!



涼平の家、郵便局だっけ?



涼平のジョークを真に受けた私は、その白い封筒を見つめた。






千夏へ



今日の夜、暇?



隣の町で花火大会があるんだけど、一緒に行く?



今のところ、メンバーは俺と梨紗と梨紗の彼氏。



6時に駅前集合だから、遅れんなよ!




涼平