君色の夏





「りっちゃん?」



りっちゃんは、はしゃぐ私とは対照的に、席に座ったままうつむいていた。



「どうしたの?」



私が聞いても、りっちゃんは答えない。



「気分悪いの?」



するとりっちゃんは、首を横に振った。



気分が悪いわけじゃないんだ……。



「……りっちゃん?」



りっちゃんの白いワンピースに、一粒の雫が落ちた。



りっちゃんは、泣いていた。



いつも強気な、りっちゃんが。




「どうしたの? 何があったの?」




同じようなことしか言えない私。



りっちゃんに何があったのか、私にはまったく分からなくて。



りっちゃんの涙のわけも、何もかも分からなかった。




「何でもないの……大丈夫、だから」