君色の夏






「じゃあ、涼平とかなり年が離れてるね」




「うん。11歳離れてるよ」




いいなぁ……。




私は兄弟がいないから、兄弟がいる人に憧れる。




「なっちゃんは、りょうちゃんと同い年?」



なっちゃんは私のこと、りょうちゃんは涼平のことらしい。



なっちゃん、なんて初めてよばれたかも。




東京の子たちは、みんな私のことを“千夏”とか“ちーちゃん”ってよぶから……。





「うん、そうだよ。高校二年生」



涼夏ちゃんは生まれた時からこの大自然の中にいるので、この町の森を探検するのが好きらしい。



よく涼平と二人で探検に行っているんだとか。




まるで小さな探検家だ。