君色の夏





「あ! あれ、おばあちゃんの家だ!」



山の上から、青い屋根のおばあちゃんの家が見える。



「涼平の家は? どこ?」



「あそこ。千夏の家の、隣の隣」



えっ。



そんなに近かったの?



こうやって上から見てみると、おばあちゃんの家と涼平の家はすごく近かった。



「あっ、あれ涼夏(すずか)じゃん」




涼平の家から出てきた小さな女の子を見つめながら、涼平はそう言った。




涼夏?



涼夏って、誰だろう。




「ねぇ、涼平。涼夏って、だれ?」



「ん? 涼夏は、俺の妹だよ」




涼平の……妹?