君色の夏




「涼平。ちょっとトイレ行ってくるね」



弁当を食べ終わると、私はトイレに行きたくなって涼平にそう言った。



「トイレ、あそこの小屋の隣にあるよ」



涼平は水を飲んでから、そう教えてくれた。



「ありがとう」



こんな田舎の山にも、小屋があるんだ……。



まあ、ウォーキングコースがあるくらいだから、小屋くらいあるか。



そんなことを考えながら、私は小屋の方に向かって歩き始めた。




トイレを済ませると、私は隣の小屋を覗いてみる。



「いらっしゃいませー」



小屋の中にはお土産屋さんがあった。




お母さんにお土産、買って行こうかな……。



いろいろな商品があったけど、お財布をおばあちゃんの家に忘れてきてしまったことに気付いた。



まあいっか。



まだここには一カ月以上いるわけだし、また今度でいいや。



私はそう思って、涼平のいるところへ向かった。