君色の夏





だって、もう八時だったから。



一時間半くらい歩いていたってこと!?



全然そんな感じしなかったな……。



「千夏? どうしたの?」



「あっ、ごめん。今? 八時」



「えっ、もう八時かよ。時間たつの早いな」



山のふもとまで着くと、私たちは十五分くらい休憩をしてから山に登り始めた。



そんなに急な山でもないし、きちんとウォーキングコースが作ってあるからそこまで登るのもきつくなかった。





「涼平ってさ、どうして私のおばあちゃんと仲良くなったの?」




私と同じくらい、いや私以上に、涼平は私のおばあちゃんと親しい。




昨日のおばあちゃんと良平のやり取りを見ていたら、誰もがそう思うだろう。



私は涼平の隣で山道を歩きながら、そう聞いた。



「ここは田舎だから、住んでる人が少ないんだよ。だから、貴代さんとか、他にも仲いい人がいっぱいいるんだ」



「へぇー……」



なんか、いいな。