君色の夏





田舎の人って、なんかよく分かんない。



一日中 山にいて、体力持つのかな?



朝ごはんを食べながら、私はそんなことを考えていた。





「いってきまーす」



「いってらっしゃい。気をつけなさいねー」



おばあちゃんに見送られ、玄関を出た私。



「千夏、遅い! どんだけ待ったと思ってるんだよー」



「ごめーん」



私は麦わら帽子をかぶりながら謝った。



多分、外で涼平を三十分くらい待たせていたと思う。



朝の六時から予告もなしに家に来る方もどうかと思うけどね。



でも、涼平を待たせていたことに変わりはないんだし……何より、なんだか涼平がすごく楽しそうだったから……まあいっか、と思った。



「よし、じゃあ行くか」



涼平は私の頭をぽんぽん、と叩きながらそう言った。



涼平は私が見上げるほど背が高くて……なんか、悔しい。