「おばあちゃん、おはよ」
おばあちゃんは、台所にいた。
「あら千夏、おはよう。早いねぇ」
「もうー。涼平に起こされたんだよ」
あんなにでかい声で叫んだら、近所迷惑だよ。
まったくもう……。
私はぶつぶつと文句を言いながらちゃぶ台の近くに座る。
ちゃぶ台の上には、おいしそうなご飯が並んでいた。
「おいしそう!」
私はいただきまーす、と大きな声で言って箸を持った。
「涼平、外で待ってるでしょう。早く行ってあげなさいねぇ」
はいこれお弁当、そう言っておばあちゃんは台所に戻っていった。
おばあちゃんから受け取ったお弁当。
これは……山で食べろ、ということですか?
涼平……一日中 山にいるつもりなの?

