君色の夏






「おやつ食べに行く! ちょうど三時だし!」



涼平………そんなにおばあちゃんと親しいんだ……。



私が立ちあがると、涼平も立ち上がった。



おばあちゃんの家に帰る途中、涼平は『三時のおやつ~』とずっと歌っていて……それが可愛くて、面白くて、笑えてしまった。



「なんだよ、千夏~。笑うなよ」



涼平が少し顔を赤くしてそう言った。



「だって……面白いんだもん」



涼平って、見てるだけで面白くなる。



なんだか……見ていて飽きない。







「貴代(きよ)さーん! おやつ!」



涼平は、私の家に入るなりそう叫んだ。



貴代っていうのは、おばあちゃんの名前。



「ああ、涼平かい」



おばあちゃんはそう言って、玄関に出てきた。