君色の夏





よし。




いざ、計画実行!



「涼平。それじゃ、行こっか!」




私は大きな声で、そう言った。




突然意味のわからないことを言い出す私に、涼平は口をあんぐりと開けてぽかん、としていた。




「へ?」




「へ? じゃないよ! だから、行くんだってば!」




私はベッドのわきに置いてある車椅子に手を伸ばすと、涼平に座るよう促した。




「い、行くってどこに?」




「秘密!」




「いや、だって……勝手に外出たら怒られる……」




「外出許可は取ってあるから!」




あたふたとする涼平を車椅子に乗せ、私は車椅子を押しながら病室を出た。