君色の夏





そして―――日曜日。




私は朝9時、いつものように涼平の病室へ向かった。




涼平にとって、今日が最高の日になるように。



私なりに、精一杯頑張ったつもり。




その想いが、涼平に届くといいな。




病室までの道を、いつもより緊張しながら歩く。




「涼平、おはよう!」




扉を開けながらそう言うと、扉の向こうに私の大好きな笑顔が見えた。




「千夏、おはよう」




涼平はいつも通り、ベッドに座って本を読んでいる。




いつもとなにも、変わらない様子だった。




お医者さんには、サプライズにしたいから、と外出許可を得たことを内緒にしてもらっていたのだ。