まさかOKしてもらえるとは思わなかったから、私はとび跳ねたいくらい喜んだ。
「ただ、万が一のために看護師をつけておくから…」
「ありがとうございます!」
お医者さんが言い終わる前に、私はお礼を言った。
「涼平くんに、最高の思い出をプレゼントしてあげてください」
「はいっ!」
それから一週間、私は必死で計画を練った。
どこへ行こうか……とか、何をしようか……とか。
それでも、涼平は車椅子だからそんなに遠くには行けない。
それに、誰を誘おうか……りっちゃん、春斗……やっぱり4人で行く?
いろいろ悩みすぎて、気が付けば土曜日。
私はやっとのことで計画を決定し、その日は夜中の3時まで必死で準備をした。