君色の夏





その笑顔に、また胸がドキって高鳴る。




涼平は本をしまうと、椅子を出してくれた。




「千夏、座って」




「え? あ、うん」




私は涼平の出してくれた椅子に座った。




「なに? どうしたの?」




「いや……あのさ」




日が沈みかけた、夕方の空。




オレンジ色の綺麗な空を、涼平は見つめていた。




「この前は、急にあんなこといってごめんな」




「……ううん。びっくりしたけど、大丈夫だよ」




本当は辛くてたまらない。




不安が胸に広がって、もやもやする。