君色の夏





ねぇ涼平。




もう二度と、涼平の前では泣かないよ。




一番辛いのは涼平だから。




私が泣いたら、涼平を不安にさせてしまうから。



だから、涼平の前では泣かない。




絶対に泣かないから……だから、今だけは泣かせて。






私は真っ暗な待合室で、ひとり泣いた。










それから私は、常に涼平に対して明るく振舞うようにした。




涼平が気を遣わないように、自然体でいられるように頑張った。




でも、日に日に具合が悪くなっている涼平を見ているのは、辛くて。



何度も何度も、泣きそうになった。