君色の夏






「そうなの?」




「うん。母さんから聞いた。昔さ、俺のばあちゃんが亡くなった時に、母さんがそう言ったんだ。だから大丈夫よ、おばあちゃんはいつでも涼平のことを見守ってくれてるからって」


だからさ、と涼平は続けた。




「俺が死んだら、星になって千夏のこと見守ってるから」




涼平があまりにも平然としてそんなことを言うから、私は思わず叫んでしまった。




「はぁっ!? なに言ってんの」




俺が死んだら、とか、そんな簡単に言うことなの?







涼平の瞳は、光を失くしていた。




出逢った時には輝いていた、涼平の瞳。




「なにかあったの? 涼平」




涼平はしばらく黙っていたけれど、決心したように私の方を見て呟いた。




「実は――――」