君色の夏





「早く元気になってね、涼平!」




元気になってくれないと、困るから。




「じゃないと、私が東京に帰れないもん!」




「おう。だから千夏、もう青汁とか買ってこないでくれよ。まだ口の中に苦みが………」




「はいはい」




私は適当に返事をして、笑った。




この時の私たちは、ずっと、信じていた。




涼平の病気は、よくなるんだと。




涼平とまた笑い合うことができるんだと。





信じていた。





でもその日から………涼平が笑うことが、だんだん少なくなっていった。