君色の夏





そんなの……無理に決まってんじゃん。



って言うかなによ、縁起の悪い。



俺がいなくなっても、とかすらりと言う? 普通。




「バカだなぁ、涼平は」



「はぁ? 俺一応、学年10位以内なんですけど」



「そういう意味じゃないし!」




それから涼平は、自分の病気についていろいろと教えてくれた。




涼平はもう長くない自分の命を無理矢理延ばすより、短い時間でも自分の好きな事をしたかったってこと。



だから一年前に余命は半年だ、と言われた時も、入院はせずにいつも通り友達と遊んでたんだと。



今は、治療はせずに療養をして体を休めているんだとか。




「別に、生きることを捨てているわけじゃないんだけど。もう残り少ない命なら、その残りの人生楽しもうかな―って」



笑いながらそう言った涼平だけど、私には笑っているように見えなかった。



無理して笑わなくていいんだよ。