君色の夏






「東京!? 東京って、超都会じゃん」



超都会……って、どういう意味?



都会中の都会、みたいな?



「俺、水沢 涼平(みずさわ りょうへい)。よろしくな!」




そう言って無邪気に笑う彼。




水沢……涼平。



なんだか涼しげなその名前は、彼にぴったりだと思った。



なんていうか……爽やかなところが。





っていうかそれより、彼は何者?



この町の人?



なんでいきなり話しかけてきたんだろう?



しかも、自己紹介までされて。



頭の中に疑問がぐるぐると駆け巡る。



「松本(まつもと)さんの家の子だろ?」



すらりと私の名字を口にした彼に、私は驚いた。