それじゃあ……
「涼平……死んじゃうの?」
「涼平、もう長くないって。一年前に、そう言われたの」
一年前。
「だけどね、余命は半年って言われてたのに、涼平は半年経っても元気に生きてた。まるで病気のことを忘れてるみたいに」
「………」
話が上手く、呑み込めなかった。
「病院の先生からはね、奇跡だって言われてたの。でも、最近はどんどん悪化してて………」
そこでりっちゃんは、涙をぬぐった。
何かのドラマを見ているみたいだった。
余命宣告なんて、ドラマだけの世界だって、そう思ってた。
あまりのショックで、声が出なかった。

