「あの……」
彼が遠慮がちにそう言ったとき、私はやっと我に返った。
「はっ、はいっ!」
私があわてて返事をすると、何が面白かったのか彼はきゅっと目を細めて笑った。
その笑顔は、今この町に照りつけている太陽のように明るかった。
ドキン……。
その瞬間、胸が高鳴ったのが分かった。
「隣、座っていい?」
「あっ、はい! どうぞ!」
私がそう言うと、彼は私の隣に座った。
この広い川辺で、なぜ私の隣に座ったのかは謎だけど。
「どこから来たの?」
「へ?」
驚いて、また間抜けな声が出る。
どこから来たのって……。
「えっと……東京、です…」
すると、彼は驚いたように目を見開いた。

