莉奈のことか。
あんなこと言われて寂しかったのか、切ない顔しちゃって。
でもそれが可愛いと思ってしまった。
「そのうち蘭にも同じこといわれるよ」
「女はだから恐いんだよ」
寝かしつけた廉と蘭の顔を見てため息をついた。
労るようにコーヒーをテーブルに置くと、ソファーに座った私の隣にピッタリとくっつくように座る。
「どうしたの?」
「廉が、大きくなったらママと結婚するんだって言ってた」
廉がそんなことを?
可愛いなぁ。ニヤリと笑うと、伊織が私の耳に口を寄せる。
「だから、ママは一生パパのものだからあげないって言っといた」
「っ!」
私はバッと囁かれた耳を塞ぐ。
なんて甘い声で囁くんだ!
「真っ赤。可愛い」
伊織が色っぽく微笑んで私の顎を掴み顔を寄せてくる。
ああ、駄目だ、流される。
でも。
チラッと横目で子供たちを見る。
寝たばかりだからあと一時間は大丈夫か。
「愛している」
「私も。愛してるよ」
そう囁きあって、私は伊織の首に腕を回しながらその腕のなかに身を預けた。
END



