カインが突然帰国すると言ったのは、あの日から三日後のことだった。
「帰国ですか?」
伊織は食べていた朝食を中断して聞き返した。
私もキッチンから戻って席につく。
「どうして急に? まだ期間は一週間以上あるでしょう?」
「そうなんだけどね。二人を見てたら帰りたくなって」
カインはえへへと笑う。
私達を見てたらってどういうこと?
「どういうことですか?」
「前に言ったデショ。僕は君と似てる。でも僕は彼女を信じきれず、お互いに疲れて壊れてしまったって」
そういえば、カインはあのパーティーの時にそんな話をしていた。
カインは彼女と関係が壊れてしまったと。
「二人をみたら、また頑張ろうと思って彼女を迎えに行こうと決めたんだ」
「迎えに?」
「そう。国的にもいつまでも別居しているわけにはいかないし」
ん? 別居?
「えっ、カインって結婚してたの!?」
「うん。別居5ヶ月だけど」
サラッと言われて唖然とする。伊織を見ると、伊織も知らなかったようであんぐりと口を空けていた。



