翌日。
髪を何度も撫でられる感覚にくすぐったくて身をよじる。
そして目を開けると、そこには優しい表情をした伊織が私を見つめていた。
あ、これは。
「おはよう、真琴」
「おはよ、伊織」
伊織の表情が戻っている。
どこかスッキリしており、浮かぶ笑顔も作られたものではない。
纏う雰囲気も戻っており、大きく安堵した。
「もうこんな時間なんだね」
時計は朝の8時を指している。休日だから焦ることはないのだが、久々に伊織の落ち着いた優しい顔に妙に照れてしまい、「シャワー浴びてくるね」とベッドを降りる。
脱衣場で歯磨きをしていると、伊織もやって来て同じように歯磨きを始める。
そして終わると服を脱ぎ出した。
「え」
「俺も入る」
「えっ、ちょっ、いお」
宣言された伊織にあっという間に服を脱がされ、あれよあれよと気がつけば湯船に浸かっていた。



