その日。
私達は抱き締めあって眠りについた。何するわけでもなく、ただお互いがお互いを確かめるように抱き締めて。
きっと伊織はこれからもこうして恐がるだろうし、不安になるだろう。
頭でわかっていても、気持ちが追い付かないことだってある。でもそんなときは、好きなだけ恐がってもらえばいいとおもう。
伊織の心が感情がポロポロと崩れるなら、私がそれを拾っていけばいい。私という受け皿がしっかりと伊織を信じていればいいのだ。
そして、カインの言うように、言葉で話し合い確かめあっていけばそれでいい。
私達はまだまだ若くて未熟だから、そのぶん色んな壁にぶつかるだろう。
でも、それが悪いこととは思わない。
伊織とぶつかる壁なんて、乗り越えられる自信があるよ。



