「カインは伊織と仲良くなりたいんじゃなかったの?」
「仲良くなりたいよ」
ならなんであんなからかうように話すのだろう?
しかしそれにはカインは答えない。
ただニコニコ笑っているだけだった。
そのあと、迎えの車を呼びカインがいきたい場所の観光をした。
日本の文化にも触れ、上気した頬で嬉しそうに過ごしている。
「ありがとう真琴。今日は楽しかった」
「良かった。楽しんでもらえて」
「さぁ帰ろうか。伊織が心配しているね」
カインはフフフと可笑しそうに笑った。
「カイン、カインはどうして留学したの?」
「え?」
真琴はふと感じた疑問をぶつけてみた。
「カインって日本語ぺらぺらだし、観光って言っても名所は知ってるみたいだった。日本のことよく知っているよね」
「日本が好きだからね」
「それだけ?」
「うん」
「本当に?」
疑いをかけるが爽やか頷かれてしまった。



