「オーリングス王国は物凄く小さな島国でね。歴史も浅く、他国との国交もここ最近なんだ。実は私が若い頃にアメリカ留学したとき、国王と学友になりその縁もあって今回我が家にホームステイすることに決まったのだよ」
唖然とする私に、義父は「正式な依頼だ」と後付けた。
正式なというのは、政府からということだろうか。
こんだけの家柄だ。政府の役人と繋がりはあるだろうと思っていたが、それを今まざまざと見せつけられた気がした。
恐るべし。世界の大企業、ame-miyaだ。
Ame-miya が風邪を引けば世界の株価が大きく変動するとは聞いたことがあったが、あながち嘘ではないのかもしれない。
凄いところに嫁いでしまったと今更ながらに思った。
「まぁ、王族だからといって身構えることなどない。ただの若い今時の男の子だよ」
義父はそう笑って莉奈を連れて部屋の奥へと消えていった。



