私と雨宮伊織が結婚したのは、高校三年の春。

世界的大企業の御曹司である彼と、政略結婚した。

恋愛感情なんてあるわけなかったから気持ちはすれ違い歩み寄れないまま日々は過ぎた。

しかし、少しずつお互いへの気持ち変わり、晴れて気持ちが通じ合い、本当の夫婦へとなっていった。

あれから、三年。

大学生になり、穏やかに日々を過ごしていた私たちに厄介な相手が現れたのだ。