掃除も終わり、あれから1時間経ったけど果歩からLINEが来ることはなかった。 「手伝ってくれてありがとうございました」 「いいよ。その代わり俺が手伝ったこと部員には言わないでね…」 「どうしてですか?」 「いや…言っちゃまずいでしょ…」 俺絶対恨まれる。 それにマネージャーとしてもどうなんだよ。 ひとりでしたって言えば皆も分かってくれるだろ。 「分かりました。あの、途中まで一緒に帰りませんか?」 「…まあ、途中までなら」 「ありがとうございますっ」 マネージャーは笑顔でそう言った。