え、まて。





み、み、みみみみみみ…緑に好きな人があ!?






「誰」






「切り替え早っ!」





と、緑が突っ込む。






「気になる」






一体誰だろう。





って、私の予想あってたじゃん!?






緑の相談って、まさかのまさかの恋愛相談だった!






「あの、ね。果歩は知ってるか分かんないけど…」






「…」






「先輩なんだけどね、」






先輩か。






私先輩と関わらないし多分知らない人だな。






「名前は杉原…青先輩で…」






ちっ。





やっぱり






「知らないし」






「そっか。今度教えてあげるね!」






「うん!」






「その人一応サッカー部…ンなんだけどな」






ん?





「え、今なんと?」






よく聞こえなかった。






私は聞き返す。






「うん?サッカー部のキャプテンなんだけどなって…」






サッカー部の…。





キャプ…





キャプ…






「えーーー!!??」






まじかい!!






サッカー部の…キャプテン…!!






その人なんか今日夢に出た!!






そういやそうだ!






思い出した。あの人私に告白してきた人だ。






あ、夢で。






名前はなんだって?






「おーい、果歩ー?固まってるよ?」






緑は私の目の前で手を振る。






「あ、ごめんごめん」






「どうかしたの?知り合いだった?」







知り合いも何もあの人、





「いつも空と競い合ってる人だよ!」






「えぇ!本当!?」






緑も驚く。






まさか緑の好きな人があの先輩だったなんて。






背高のっぽめ。






「ま、空にはいつも負けてるけど」






「はっ、先輩だって上手いし!」






「空には叶わんよ」






いや、これは正直好きな人とか関係なく






誰が見てもそうだろう。