月日は流れ花火大会。







「空行くよー!」






「あぁ」






私は空の部屋に向かって叫び、玄関を出た。







「よ」






空は私よりも早く家を出たみたい。







「よ」






まじまじと見てくる空。






恥ずかしんだけど。







「ほらほら、行くよ?」






私は空の元に駆け寄った。








「いでっ、」






躓く私を支えてくれた空。







「大丈夫かよ」







「なんとか」






下駄なんかやっぱり慣れない。






「手。繋いでやるよ」






「え…」






空は私の顔を見ようともしなくただ、自分の手を差し伸べる。







「早く行かねーと間に合わねーかもなー」







「あ!行く!行く行く!」






私は空の手を握りゆっくりと歩いた。